次郎長  2014-11-22

波止場浪漫

きょうの清水

日本経済新聞に昨年4月から436回にわたり連載された。諸田玲子氏の「波止場浪漫」を全ページ切り抜いた。上下巻となる単行本は12月初旬、店頭に並ぶという。

夏の終わり頃、諸田玲子氏の「波止場浪漫」出版記念会の開催が決まった。主催は次郎長翁を知る会。以前から会の末席を汚してきたので、準備に関わっている。
「波止場浪漫」は次郎長の養女として実在した山本けんを中心に、晩年の次郎長や日清、日露戦争、大正デモクラシーなど、明治20年代から大正にかけての清水が描かれている。波止場や軽便鐵道、遊郭の千畳楼、松井須磨子が舞台に上がった栄寿座、米騒動で焼討ちにあった商家など、現在の場所と重ねることができる。この楽しみは地元の特権かもしれない。
きょうの清水

1月31日に開催する「波止場浪漫」出版記念会の案内チラシ。ポスター画像≫

先週、次郎長翁を知る会の研修旅行で名古屋と半田市に行った。名古屋は初代おちょうさんの墓参で半田は講談でもおなじみの「保下田の久六追討」の現場を訪れた。地元の郷土史研究者の解説はわかりやすく楽しい研修となった。
昨年、山梨県立博物館が開催した「黒駒勝蔵対清水次郎長 時代を動かしたアウトローたち」の展示趣旨のなかに書かれた「彼等は単なる博奕を生業とする武装集団であったのではなく、江戸から明治へという激動の時代を駆け抜け、歴史を大きく動かす重要な役割を担っていました」という視点を、半田でも感じることができた。
きょうの清水

チラシの裏面は「波止場浪漫」に登場するさまざまな場所を案内するマップになっている。

近代化のなかで物や人の動きが、小さなエリアから全国に広がる。さらに外国との交易が始まると動きが加速される。それは富を作り出し、新しい文化をはぐくむ。と同時に、没落と新興の争いが広がり、混乱の時代となる。法規が作られても、それを受け止める価値観は未熟だ。次郎長の晩年はそんな時代だった。
徳川幕府の崩壊から明治新政府へ、清水の近代化のなかで山本長五郎は欠かすことができない存在だと思う。そして、次郎長の船宿を継いだ「波止場のおけんちゃん」の生涯も、郷土の歴史として発信したい。
きょうの清水

夕暮れの巴川。巴川に掛る橋の名を河口の羽衣橋から国道1号線の巴川橋まで順番に言えるようになった。だからなんだと言われそうだが、ちょっと嬉しい。

2014-11-22 | Posted in その他, 次郎長5 Comments »