産業遺産  2008-08-16

清水港線ガイドウォーク

080816railwalk13.jpg清水南高郷土研究部・清水鉄道遺産保存会が主催した、清水港線ガイドウォークに友人達と参加した。
朝8時30分、清水駅東口に集合し、保険料と資料代の200円を払うと領収書を出してくれた。カラー印刷の資料にはたくさんの写真と地図が掲載され、主催者の意気込みを感じる。
自己紹介をして、清水港線跡の遊歩道を三保に向って歩き始める。「資料の写真を見てください」とリーダーが写真の番号を指示し、今の姿との違いを説明してくれる。廃線から24年になるが、よく見ると沿線には往時の面影がまだ残っている。
予定では清水駅から三保駅まで線路跡地や引込線を歩き、塚間から水上バスで清水波止場に戻り、フェルケール博物館を見学して解散だ。
清水港線ガイドウォーク
当日、配布された資料には、愛好家から提供された清水港線の写真が、歩く道順に沿って掲載されている。往時の写真と現在の姿を比べながら説明が続く。
道路を斜めに横切っているアスファルトの境目を指さし、引込線があった場所を説明してくれた。線路跡を何度も歩き、清水港線の痕跡について熟知している高校生の説明に聞き入ってしまう。
清水港線ガイドウォーク
巴川の可動橋跡を見てから、鉄道岸壁に出た。岸壁の引込線から荷役が行なわれた場所だ。線路の面影はないが、「鉄道岸壁」という名前は健在だ。久しぶりに見た夏姿の富士山が美しい。
巴川駅の跡地、冨士見埠頭の引込線、村松に保存されている静鉄の市内電車と清水港線の客車を見て、折戸駅、三保駅に向う。車両は道路の排気ガスや海から塩気の影響もあって傷みが進んでいる。
「このままでは朽ち果ててしまいます」
清水現代史の証人ともいえる、これらの車両を産業遺産として保存したいと、若者たちが熱く語った。
清水港線ガイドウォーク
三保駅に着いたのは、12時を回っていた。出発から3時間半。駅跡に作られた広場に涼しい風が吹いていた。日本軽金属の引込線跡を見て、塚間の渡船場に向い、12時40分発の水上バスに乗る。
波止場からフェルケール博物館に向う。1階に展示してある港の航空写真を食い入るように見つめ、今日歩いた道筋を確認する。パネルの写真は、これまで何度も見たことがあるはずなのに、今日は見方が違った。冷房の効いた博物館のなかで、炎天下の足跡を確かめる作業は楽しい。
清水港線ガイドウォーク
案内してくれた高校生のメンバーと一緒に、テルファーを正面に見るドリプラのテラスで昼食をとった。清水港線が走っていた時代を知らない若い世代が、清水の産業遺産を後世に伝えることの意義を静かに語ってくれた。
今日のウォーキングは、今年の夏一番の思い出になったと思う。案内してくれた高校生に改めてお礼を言いたい。お疲れさま、そして、ありがとう。

2008-08-16 | Posted in その他, 産業遺産2 Comments »