下水道使用料の値上げ

2003年4月に、人口24万の清水市と、47万の静岡市が合併し、新しい「静岡市」が誕生した。そして、合併から2年後の2005年4月に、人口70万の静岡市は、政令指定都市に昇格した。
隣り合っている市とはいえ、清水と静岡は行政の手法や制度が大きく違っていた。合併までに両市の制度を一本化する「すりあわせ作業」の大半は終わっていたのだが、両市のやり方を維持する「一市二制度」が少なからず残った。
■水道料金と下水道使用料は、最後まで残った懸案
2006年4月1日の市広報「静岡気分」で、「下水道使用料が変わります」と、6月からの値上げが報じられた。そして、5月1日の広報には別刷りで値上げの詳細が書かれた「料金改定のお知らせ」が配布された。
静岡市の説明では、16年度における汚水の処理経費は138億円。これに対して、64%分を使用料として徴収し、残り36%を税金(一般会計)で補っている。
市民の負担64%で、税金の補填36%という現状を、市民の負担70.5%、税金の補填を29.5%に変更する。財政難のなかで、市民の負担増を求めた。
ただし、この負担増は、旧静岡市(葵区、駿河区)と旧清水市(清水区)で金額が異なっている。
合併前の旧清水市と旧静岡市では、下水道使用料が異なっていた。清水が安く、静岡は高かった。清水区の方が下水道の普及率が低いこともあって使用料が安かったという話もある。そのため、一元化された上での今回の値上げは、清水区の方がより高い金額となった。
1ヶ月で20立方メートルの家族なら、現在の下水道使用料は清水区で2,152円、駿河区、葵区では2,551円だが、6月からは、清水区が499円値上げの2,651円、駿河区、葵区では100円値上げの2,651円となる。
市広報の説明資料では1ヶ月分の料金で説明されているが、実際の徴収は2ヶ月分である。清水区では多くの家で1000円以上の請求となる。
今回は、下水道使用料が一元化されたことによる値上げだが、水道料金は合併前と同じである。
1ヶ月で20立方メートルの家族なら、現在の水道料は清水区で1,835円、駿河区、葵区では2,310円で、清水区の方が475円安い。
■次は水道料金の一元化
下水道使用料の一元化を受けて、次は水道料金の一元化が行われることになるだろう。下水道使用料と同じように、市民への負担増を求めることになれば、清水区は大幅な値上げ、駿河区、葵区は小幅な値上げになることが予想される。
上下水道の料金は事業所税、宅地並み課税と並ぶ、合併後の大きな変化である。
●4月に編入合併された旧蒲原町の水道料金は変更されていない。また、旧蒲原町では下水道利用料を徴収していなかったため、合併後も徴収はない。静岡市の水道料金は「一市三制度」となる。
●図表は静岡市広報「静岡気分2006年4月1日号」に掲載されたものを紹介した。