市役所

静岡市は、新しい総合計画の策定を進めている。中間素案は議会で承認された。
10月25日、清水総合事務所(旧清水市役所)での意見交換会は空席が目立ち、開会直前に入ってきた市長が「すくないな」とつぶやく声がはっきり聞こえた。
会場からの意見発表で最後に発言した人は、元教員と自己紹介した後で、「教育協会を、静岡にはないからという理由で廃止しないで欲しい」と要望を語った。
清水市教育協会は副読本を発行している。小学6年向けの「清水のむかし」も、そのひとつだ。
縄文から昭和までの郷土史を判りやすく解説している。史跡、遺跡の場所は「春日町のスカイラーク近く」「なすびのあたり」と、子どもたちが身近にある文化財に親しんでもらうための工夫もあり、地元ならではの副読本になっている。
昭和の項で「清水市役所が、なぜ現在の所にあるのでしょうか」と、清水市誕生の裏話が紹介されている。
清水市は、大正13年(1924)に辻、江尻、清水など6ヶ町村が合併して誕生した。新市名は港の名前から清水になったが、正式に決定するまで5年間もかかった。市役所の場所は、辻、江尻、清水から見て、最もはずれにある場所ということで合意に至ったという。
市役所は、妥協の産物として、港からも、鉄道からも、国道からも外れた場所に建設されたのだった。
【上】丹下健三設計による斬新なデザインだった元清水市役所。屋上にあるSHIMIZUという看板は港を向いている。
【中】市民の参加者がまばらだった総合計画地区別意見交換会
【下】清水市教育協会発行の副読本「清水のむかし」