水利

日曜日の未明、清水と西伊豆で大きな火事が相次いだ。
清水の火事は、新聞を読む前に友人のサイトで、様子を知ることができた。住宅や店舗が密集している場所での火災の怖さを、改めて感じる。
--+--
火事のあった日、本家の用事で西伊豆に出かけていた。
西伊豆では、どこに行っても宇久須の火事の話が出た。
宇久須は、土肥から国道136号を南に走ると最初に見える集落である。
未明の火事で、消防が出動したが、水利が悪い場所でホースを長くつなぐ必要があり、近隣の消防に次々に応援が出された。国道も閉鎖し、遠くから水を取ったが、実際の消火活動が行われたのは、出火からずいぶん時間が経ってからだったという。
狭い土地に家が寄り合うように建てられている集落の火事で、もし風が強かったら大火になっていたのかもしれない。
火事の通報で、消防が駆けつけた。しかし放水する水がない。阪神淡路大地震と同じことが、起こったことに不安を感じる。それに加え、過疎の町には消防団を担う若者がいない。清水でも、同じ問題を抱えている。

宇久須から南へ進むと、安良里、そして田子、堂ヶ島と続く。イルカの追い込み漁で有名な安良里の港に遠洋船が4隻停泊していた。船主は神奈川県三崎で、外国に売却するための艤装を、安良里で行うという。
安良里をはじめ、伊豆の港は入江が奥まで続く天然の良港である。地の利に恵まれたこともあって、遠洋漁業の基地として栄えてきた。
しかし、暮らしの場として見ると、厳しい自然環境のなかにあるのかもしれない。
【写真上】静岡新聞2006年1月30日付朝刊
【写真下】安良里港に停泊している遠洋船