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2004年11月14日 1 海

独立行政法人

朝の日本丸

日本丸が清水港に入港している。昨年の11月14日から18日まで、姉妹船の海王丸が同じ場所の停泊していた。

あれから1年。10月20日深夜、台風23号を避けるため港の外に投錨していたが、富山市岩瀬漁港の防波堤に座礁した。テトラポットに打ちつけられた海王丸は痛々しかった。

海王丸を管理する「独立行政法人航海訓練所」のサイトに海王丸事故の顛末が説明されている。事故の経緯を乗組員の証言から、記述したものだが、なぜ事故に至ったのかは「顛末」だけではわからない。

海王丸や日本丸は「練習船」である。将来客船やタンカー、フェリーなどの船長、機関長になることを目指して東京海洋大学や海員学校で学んでいる学生が訓練のため乗船する。その数は延べ12万人を超える。

夜の日本丸訓練船を管理するのは「独立行政法人航海訓練所」である。

「独立行政法人」は、これまで国直属の組織を、国から切り離したものだ。国立大学なども、「独立行政法人」に移行する準備が進んでいる。お札を印刷しているのも、かつては「大蔵省」だったが、今は「独立行政法人国立印刷局」である。

1996年に総理大臣の直属機関として設置された行政改革会議において、行政機能の減量(アウトソーシング)、効率化等を検討した際、「独立行政法人」が提案されたのが始まりだ。この時の総理大臣は橋本龍太郎である。

民営化や民間手法が、「お役所仕事」を一掃する切り札のように言う人もいるが、逆に質の低下を心配する声もある。海王丸の座礁が、行政の仕組みとは無縁であることを祈りたい。


【写真上】日の出埠頭に停泊している日本丸の船尾。駿河湾フェリーから撮影。
【写真下】ライトアップされた日本丸

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