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2006年01月31日 白黒写真の時代

イルカ漁

イルカ漁

甲板に揚げられているのはイルカである。ただし、この船は小型タンカーだ。撮影は昭和35年頃と思われる。

このタンカーの乗組員の多くは伊豆出身の漁師だった。だから、航海の途中でイルカを湾に追い込み捕まえるのは得意だった。

清水から千葉まで油を運んでいたタンカーのイルカ漁を会社が奨励していたとは思えないが、暗黙の了解はあったのだろう。

GPSなどという便利な機器がなかったから、当直は目をこらして周囲を注視していた。自動化されていなかったから人手が必要だった。人員を減らす為の自動化が登場する前の時代だ。

夜の土肥港

中学の夏休みに、父親の乗るタンカーに乗せて貰ったことがある。東京オリンピックの翌年だったと思う。清水から千葉の五井まで二泊の航海だった。

イルカ漁はしなかったが、南伊豆の海岸で救命用のボートを出し、若い船員が素潜りでサザエを捕ってくれた。

東京湾に入ると、「宗谷」に代わったばかりの南極観測船「ふじ」を、双眼鏡で見た。オレンジ色の船体が綺麗だったのを覚えている。

今なら、会社から処分が出そうな話だが、その当時は、乗組員だけでなく事務所のみんなが歓迎してくれた。

そこには、ゆったりとした時間と空間と、人のつながりがあった。

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