次郎長忌

総会で挨拶する竹内宏氏。「次郎長翁を知る会」は、講談や映画で描かれた次郎長だけでなく、幕末から明治にかけての動乱期を生き抜いた次郎長の実像を後世に残すことを目的につくられた。会長は清水出身の竹内宏氏(静岡新聞論説委員)、役員には、小嶋善吉静岡市長、宮城島弘正元清水市長、鈴木与平鈴与社長、後藤磯吉はごろもフーズ会長、杉山公一清水商工会議所会頭、作家の村松友視氏、講談師の宝井馬琴師匠など、清水を代表する経済人、文化人が名を連ねる。
6月12日は次郎長忌である。1893年6月12日、74歳で亡くなった。次郎長忌の翌日、「次郎長翁を知る会」の第16回通常総会が梅蔭禅寺本堂で開かれた。
総会で竹内宏会長は、最近の経済情勢のなかで、アメリカで活躍する優れた研究者に占める中国人とインド人の数が着実に増えているが、日本で活躍する外国人は相撲の世界ぐらいで、もっと門戸を広げるべき、次郎長の先見性に学ぼうと語った。
幕末という動乱の時代、日本という国の進路について、人々がどのように考えたのか。「次郎長」という切り口から、検証することの大切さを呼びかけているように感じた。

2008年6月13日付静岡新聞(静岡中部版)