SINCE 1924

戸田書店の2009年カレンダーをめくりながら、初めて気がついたことがある。「TODA BOOKS SINCE 1924」という文字だ。たぶん、今まで見逃していたのだと思う。
1924年は大正13年である。戸田書店が創業した年の2月11日、清水の市政が施行された。その時の、人口は4万3千人だった。前年の大正12年、関東大震災が起こり、死者行方不明10万6千人、焼失や崩壊した家屋は70万戸にもおよんだ。
災害の復興には大量の木材が必要だった。国産材が不足し、外国から材木が輸入され清水港も活況を呈した。清水港は名古屋に次ぐ、全国2位の材木港となった。茶葉の輸出から出発した貿易港としての清水港は木材の輸入で、その地位を確立した。
「工業港としての発達にともない、もっと団結する必要があった。それは市政をしくことだった」と『わが郷土清水』は書いている。
急増する貿易に対応するため、港湾整備が急務となる。それを担うため財政規模の拡大が必要となり、「合併」による市政が実現した。清水市の誕生には、混乱と争いがあった。時代は違うが、政令市を実現するための「合併」と似ている。
今年で84年になる戸田書店の社歴は、そのまま清水の近代史でもある。

「SINCE 1924」へ届いたコメント
戸田書店の見慣れたデザインには「Y.HANA」のイニシャルが添えられています。これは「暮らしの手帖」の花森安治さんによるものだとか・・・。初めて知った時、驚きました。そして、嬉しくなりました。
さて、清水の言葉でこの季節になると聞きたくなるのが「さぶい」の反対語「ぬくとい」ですね。「ジョンジョン」は、私より子ども達の方が使います。サンダルもゴム草履も、みんな「ジョンジョン」です。なんとなく、ゴム草履=ジョンジョンのような気がしているのですが、家によって違うかも・・・。
磯波 | 2008年12月13日
戸田書店のカレンダー、全然変わりませんね。私はついに使いませんでしたが、父がこの時期になると戸田さんから貰ってきていろいろ書きこんでいたのを思い出します。
清水の言葉と聞いて昨日の家族の会話を思い出しました。東京生まれの娘が「静岡弁(この表現抵抗あるな)を話すね」と本に書いてある言葉を読み出したのですが、イントネーションが全然合ってない!その場で発音(笑)を指導しました。その本に出ていた「じょんじょん」なんてもう30年も使ってないなあ。
あかくま | 2008年12月13日
少し「きょうの清水」にご無沙汰していました。
戸田書店の包装紙の模様と少し前の「三匹のこぶた」の記事から、懐かしさと記憶がどっとあふれました。
「ひどろしい」「ぬくとい」の清水言葉に触発されて、「ひゃっけぇ(冷たい)」を思い出しました。
「口のハタ(端とか隅)」なども言っていたような気がします。
「ほぅか(そうか)」「ぶしょったい(ダサイ)」「おっかない(恐ろしい)」「よばれる(御馳走になる)」「やくたいもない(ろくでもない)」と一気に長年使われなかった言葉を思い出しました。全国を転々としましたが、やっぱり故郷言葉がほっこり温まっていいですね~。
みぃこ | 2008年12月12日
>関東大震災後大工さんが使う道具がかなり売れた
こういう昔話が大好きです。「こんなことがあったっけ」という昔話を、たくさん集めてゆくと、この土地に暮らしてきた人達の姿が見えてくるような気がしています。
磯波 | 2008年12月12日
東海大地震が来る来るといいながら数十年、いざ来たらどれほどの被害が出るのかわかりません。なるべく最小限で済んでほしいものです。
関東大震災では、多くの人が被害を被っていますが、反面震災で儲かった(語弊があるかもしれませんが)ひともあるのですね。家の新築の需要は限りなくあったわけで、木材、建築用具の業者さんは空前の好景気だったでしょう。(私の実家はむかしから鋸を作っていますが、関東大震災後大工さんが使う道具がかなり売れたと年寄りに聞いたことがあります。震災の恩恵?・・・すみません。)
小梅 | 2008年12月12日