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2009年05月31日 駿河湾

駿河湾航路

清水港を出港したマグロ延縄漁船

清水港を出港したマグロ延縄漁船。大正生まれの父は縄船(ナーフネ)と呼ぶ。

ひさしぶりで、駿河湾フェリーに乗って両親の本家がある西伊豆へ出掛た。以前は車で行くしかなかったが、フェリーを使うようになって楽になった。一人で出掛ける時は、家人に日の出ふ頭まで送ってもらえば、後はビールを呑みながら65分の船旅を楽しめる。

船は揺れるから苦手だという人がいる。それは自動車でも飛行機でも同じことで、好き嫌いは誰にもある。私は船の揺れが気にならない。

幼い頃、正月やお盆に、家族で本家に出掛けるとき、鰹船に便乗したことが何度もあった。漁船に乗ると子どもは客人扱いで、操舵室で景色を見ていた。今のフェリーに比べたら、大きく揺れたが船酔いをした記憶はあまりない。それでも、一度だけ激しく揺れたのを覚えている。

操舵室の四角い窓が海の色だけになったり、空の色だけになったりとめまぐるしく変った。シーソーに乗っている気分だ。「木の葉の様に」という常套句は、ずいぶん後になって知ったが、あの時の情景を思い出した。

西伊豆に着き、陸にあがってもしばらくは揺れる感覚が消えず、ふらついていた。もっとも、同乗した母と姉は航海中ベッドで横になり顔面蒼白だったから、もっと大変だったはずだ。

駿河湾フェリーに乗る度に、幼い頃の記憶が蘇る。私にとって、この船はタイムマシンだ。

興津埠頭のコンテナ船

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