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2011年03月21日 防災

36名が参加した隣近所防災訓練(下)

きょうの清水

発電機の使い方は、カセットボンベのセットから起動、停止までを試してもらった。カセットの向きが正しくないとセットできない。暗い場所や初めて使う時はとまどいそうだ。

自分の父とつれあいの父、大正生まれの二人の父の介護を通じて、友人や隣近所、そしてプロ集団の助けを借りなければ、どうにもならない現実と向き合っている。それは、長い階段を一歩一歩、ゆっくり下る感覚だ。天国への階段は雲に向かって上がるのではなく、暗闇の中へ下る螺旋階段だと思ったこともある。

昨年から、静岡市社会福祉協議会の職員や、地域包括支援センターのみなさんと、地域福祉の取り組みについて相談する機会が増え、顔なじみになった。いろいろなことを伝えたり、教えてもらったりしながら、自分が暮らす近所のこれからを、いろいろな角度から考え始めている。足踏みから一段上がった、そんな感覚だ。

袖師地区社会福祉協議会が中心となり、新年度にスタートさせる2年間の事業計画が少しずつ固まり始めている。11日の午後、大きな横揺れを感じた時、新しい計画のための資料を市社協に取りに出かけようとしているところだった。

きょうの清水

ホンダのカセットボンベ発電機。3月14日ホンダは災害支援策を発表した。「東日本大地震の被災地支援として、義援金3億円の寄付。ガソリン発電機と家庭用カセットガスを使用する発電機を合計1000台、カセットガスボンベ5000本を提供。あわせて発電機の操作説明の要員の派遣も行う」

地震の直後から、映像が伝える津波の恐怖に仕事も手に付かず、書きかけの企画書もそのままになっていた。女川に暮らす友人家族のことは今も気がかりだ。自分に何ができるのかを考えるだけの落ち着きが戻ってきた時、隣組で小型発電機を用意することを思いついた。11戸の班全員に理解と協力をお願いした。全員から承諾を得たので、友人を通じて手配した。

14日に発注を依頼した。同じ日にホンダが支援策を発表したことは後になって知った。輸送の混乱で届くのはいつになるか判らないと思っていたが、翌日には関西から清水に届いた。

きょうの清水

三保海岸から伊豆西海岸を望む。三陸では「万里の長城」と呼ばれる巨大な防波堤が津波で破壊されたという。「想定外」という言葉には責任逃れの臭いがする。

20日は天候にも恵まれ、みんなの協力で隣近所の防災訓練を初めて立ち上げることができた。これで近所の絆が深まったなどと、浮かれているつもりはない。路地の両側で暮らす家々が自治会の枠を超えて集まるきっかけが生まれただけに過ぎない。車が通り抜けられない狭い路地で、訓練だけでなくいろいろなことができそうだ。隣近所の助け合いに近道はないと思う。一歩一歩、左右の安全を確かめながら歩いてゆこう。(完)

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