Dock of The Bay

鮪で有名な青森県大間の船が停泊していた。魚市場の一番北側なので、氷の補給のために停泊しているのかもしれない。水の抵抗を減らすための球状船首(Bulbous Bow)は小型船でも当たり前になっている。この構造を最初に採用したのは戦艦大和だったと思う。
「海吊り公園」として使われていたメガフロートが、原発事故の高濃度汚染水を溜めるために清水から福島へ向かった。水を溜めるための改造工事が終わり次第、現地に運ばれる。
この公園は旧清水市が、合併直前に洋上滑走路の実験のために作られたメガフロートを購入したものだ。陸地に繋がれているにも関わらず、船でしか利用できない公園という不便さに、どうなるのかと心配したが、月日が流れ、休日には駅から釣竿をもった家族連れが降りてくる姿を見かけるようになり、管理者でもないのに、ほっとしたものだ。

昭和30年代のドック。父が撮影したが瀬戸内海のどこかしか判らない。名曲「Dock of The Bay」を聞いて、この写真の風景が浮かんでくる人は少数だろう。岸壁に座ってぼんやりしているというのが正しい解釈だと思う。写真は船の修繕が終わりドックに海水を入れ始めている場面だ。この海水にイワシの群れが紛れ込みドックがイワシだけらになることが、たまにあるらしい。
日の出埠頭や袖師、興津のコンテナ埠頭はテロ対策で関係者以外の立入ができなくなった。外国との貿易に使われていない船溜まりや巴川河口の鉄道岸壁などは規制対象外で、昔と同じように誰でも入ることができる。とは言っても、港は貨物や海産物の荷役のための施設だ。釣り人たちは、業務の邪魔のならない場所を心得ていて、釣果と荷役が共存している。線引きがあいまいな場所で、互いの領分を侵さないために、明文化されない約束事が産まれる。ルールやエチケットというより、お互い様という言葉が似合いそうだ。

茶の新芽がぐんぐん伸びている。色目も少し濃くなってきたような気がする。今年の八十八夜は5月2日、その4日後の5月6日は立夏だ。
「Dock of The Bay」へ届いたコメント
カトチャンはじめまして(でいいのかな?)
船溜まりでたまたま見かけた「第56新栄丸」を検索してみたら、この船は、大間で名人と呼ばれる漁師さんの船で、テレビ番組にも登場していました。
大間の船がなんで清水に停泊していたのかは謎です…。
磯 | 2011年05月01日
バルバスバウというのは、毒をもって毒を制す、という言葉のような装置で、船首部形状でわざと波を作り、その波が船尾付近に出来る渦を打ち消し、プロペラの推進効率を向上させる、らしい。
ドックに船を入れてゲートを締め、海水を排出すると、様々な魚がドック内に入っていて、食べておいしい魚から順に従業員が持っていき、ボラなどは最後まで残っている、とか。
メガフロート(浮体構法滑走路)は、良いアイデアと思ったのですが、設置後の錆び対策や攻撃を受けて破壊されたあとのメンテナンスに難がある、のかな。
少年の頃。波止場の防波堤で投げ釣りをしていたら、塚間行きの港内船のブリッジに針が引っかかり、糸を持っていかれたことがある。乗客でなくて良かった。冷や汗。
カトチャン | 2011年05月01日