初春

いつものように、紅白歌合戦が終わってから、西久保の氏神様である鹿島神社に初詣に出掛けた。歩いて数分の距離なので、11時50分には拝殿前の行列に入った。午前0時が近づくと、総代の皆さんが拝殿に向かう。午前0時、港から霧笛が聞こえた。同時にドリプラの花火が上がる。
行列の後ろから名前を呼ばれた。振り返ると、相撲甚句保存会の会長から「おめでとうございます」と新年の挨拶を頂いた。恐縮して、「今年もよろしくお願いします」と頭を下げた。年が変わる瞬間を同じ場所で過ごす。ただ、それだけで一体感が沸いてくる。地元のつながりは、こんな気持ちの積み重ねなのかもしれない。

1月2日の昼、五中グランドの北側から三保海岸に出てみた。空気が澄んでいるせいか富士山が、いつもより美しく感じる。我が家の正月に富士山と海は欠かせない。
波打ち際にテトラポットがある景色も見慣れてきた。かつての姿を知らない子ども達にとっては、テトラポットと波と富士山と松がセットになって、三保海岸になっているのかもしれない。
浜に出たら風があるかと思ったが、弱い風が吹いているだけで暖かい。上着のファスナーを首まで上げていたら、汗ばんできた。穏やかな正月は、それだけで今年の安泰が約束されたような気分になる。

ぼんやり海を見ていたら、高校の野球部らしい二人が真崎の方から走ってきた。高校生の頃、マラソン大会でこの海岸を走った。女子は5キロ、男子は10キロで半分を浜、残りは道路だ。走りに自信のある運動部員たちは、波打ち際を走っていた。砂が水で硬くなっているからだ。
波打ち際集団とは違って、参加することに意義を見いだしていたグループに属していたから、砂や小石の感触を確かめながら走っていた。その頃の三保海岸は、防波堤から波打ち際まで100メートル以上あったと思う。今となっては懐かしい想い出だ。
今年も、いろいろなことを体験すると思う。「時代」という歌ではないが、後になって、「あの時は・・・」と、家族で笑いながら話せることを期待しよう。そのためにも、健康第一を心がけたい。
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