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テーマは一元化不満の声

     静清合併は「対等合併」という説明がされてきた。新市名は県知事の意向で静岡市になったが、これまでの清水市、静岡市は解散して、「新・静岡市」が誕生するとも言われてきた。しかし、静岡は何も変わらず、清水だけが変更を求められる「吸収合併」への疑問や不満の声が上がっている。新市は準備不足のまま来年の四月にスタートすることになる。

    町名等検討委では静岡市の態度に不満の声

     11月12日に開かれた、静岡市・清水市事務事業一元化本部の第5回会議で、清水の公共施設に「清水」を冠のようにつける案が承決まった。町名と同じように、重複しない名称にも「清水」をつける案を、清水が提案し、静岡が了解した。

     清水からの提案は、清水市町名等検討委員会が市長に提出したものである。検討委の会議は非公開で行われているが、9月24日の第4回会議の会議録が公表された。市外番号や施設名の検討がされているが、委員からは静岡市側の態度に不満の声が出ている。

    「静岡にはまとめている所管がないんですよ」

     紅林企画調整課長によれば、清水では、町名検討委が町名、市外局番、施設名とすりあわせに対する清水の意向をまとめる作業を行い、検討委が出した結論を、担当部署に下ろして、具体化させ、それを市の三役に上げてから、一元化本部に清水の意向として提出する。

     それに対して、静岡では「検討委」に相当する機関はないので。各課が個別に対応しているという。

     清水では検討委が、「思い切って変えましょう」という結論を出せば、担当部署はそれに応じた具体策の検討に入るが、静岡では担当部署に任されているために、大幅な変更を求めることが難しいということになる。

    「あまりにも静岡は無責任」

     紅林課長は言葉を慎重に選びながら、清水と静岡の対応の違いを説明している。これに対し、委員(会議録では委員は匿名)から不満の声が飛び出していた。

     「本当に合併に対して真剣に取り組んでくれているならば、やっぱり当然すり合わせ事項っていうのは、幾ら静岡市が、新しい静岡市になったとしても、当然あるべきことですよね。・・・清水市はこうして、皆さん本当にお忙しい中にも、もう今回で4回目というふうに、真剣に取り組んでいるにもかかわらず、そういうものがなくて、ただ部や課で、これをやっていることは、僕はあんまりいい気持ちしないですよね。大変不愉快です。」

     「静岡市さんは・・・安易の考えのような気がしないでもない。・・・もう少し静岡市さんにも真剣に取り組んでいただきたいなというのが、僕の本当に偽らざる気持ちなんです。」

    不満はあっても譲歩する「吸収合併」の実体

     しかし、検討委は何も変更しようとしない静岡市の態度に不満をもちつつも、妥協案としての提案をまとめてゆく。すりあわせは、両者の譲歩のなかで着地点を探す作業のはずだが、清水の妥協案を静岡が承認して、合意したとされる。これが吸収合併の実体である。

     (02年11月18日)

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清水市役所の写真
▲清水市役所入口は唐獅子が対になって迎えてくれる。戦前の市庁舎にあったものを、19年前の現庁舎完成時に復活させた。役所に唐獅子というのが清水らしい。


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