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非公開で行われている清水市町名等検討委員会の第5回会議録(02年10月15日)が公開された。学校などの施設名にも「清水」の文字をつける答申を出し、一元化本部で承認されているが、会議のなかでは多くの委員が、町名と同じように清水をつけることに異議を唱えている。さらに、変えようとしない静岡市への強い不満も出た。 第4回会議で、清水市企画調整課より、町名と同じように施設名すべてに「清水」の冠をつけることが提案された。しかし、委員の多くは慎重な態度を示したため、第5回会議で再度検討することになった。 農協、郵便局、銀行 どれも名称は変わらない 町名は区政が敷かれた時点で再度変更が考えられているが、「学校名は区政とは全く関係ない」から「変えないのが普通なのです」という角替委員長の発言が、委員の感じ方を代表している。 学校名は、清水市が出来る前から100年以上も続く名称であり、それを簡単に変更していいのかという慎重な意見が具体的な事例と共に報告される。 清水市農協は「清水農協」に名称を変えるが、庵原支所はそのままで、清水庵原支所とはならない。郵便局も、袖師郵便局はそのままで、清水袖師郵便局にはならない。銀行の興津支店もそのままで、清水興津支店にはならない。名称を変える必要がないからだ。 ある委員が正論を述べた。 「発音で紛らわしいものには、向こうの意向がどうこうでなくて、自分たちの生活の中で困るんですから、清水を入れればいいし、基本は自分たちの生活を大事にしたものでもって名前はつけるべきことじやないのかなっていう気がします」 「清水を吸収したんだという意識」 このように清水で検討を重ねていることに対して、静岡側は何も検討していないことへの不満が出される。 「清水の方が町名、いろんな問題について真剣に考えているにもかかわらず、今の課長の話だと、静岡は部じやなくて課でやっている。細かくすれば課がいいんだろうけれども、そうなってくると、本当にただ、うちの方は静岡市になったんだからいいんだよと。あとは清水さんが好きなようにやればいいだというふうに風潮にも、はっきり言うととれてしまうんだよね、僕ら。」 「静岡市が清水を吸収したんだという意識が、そういうところに結果的には見え隠れしてしまうので問題なんですよ。だから清水は.『清水』をくっつけたら、静岡だって伝馬町だって、一番町だって、全部『静岡』をくっつけると言っても、僕はそんなおかしいことじゃないと思いますよね。」(角替委員長) 不満はあっても行政の提案が結論となる“丸投げ”答申 「一応『清水』をつける形では出すけれども、この委員会の中でもかなり、それについては異論も強くあったということも踏まえると、やはり新市になった段階で、全体的にもう一度新市として再検討を積極的にしていただくということを、いわば付帯というんでしょうか、我々の委員会としての希望というんでしょうか、付帯意見としてつけるということで、取りまとめるという方向なのかなというように思うんです。」 委員は不満や疑問を声に出すが、それらは「付帯意見」となり、事務局が出した提案がそのまま承認される。議会へは「各階各層の代表者にご検討を願った」提案として出される。 答申を出した検討委員会にも責任が 静岡新聞は11月25日の社説で、このような行政のやりかたを批判した。 「役所がやたらと民間人を動員し審議会機関をつくっていることにも丸投げの風潮がのぞいている。・・・そのくせ審議、検討機関に政策決定権を与えていない、あらかじめ自ら着地点、結論を用意してあって、その追認機関としての役割しか与えない。都合のいいところだけ丸投げするのだ。」 清水町名等検討委員会には、清水市の町名、施設名に「清水」をつける結論を下したことに対する責任は、行政や議会と同じようにあると思う。意見を述べただけでは済まされない結論を出したのである。 (02年11月28日) |
▼会議録は清水市企画調整課で公開されている ●第5回清水市町名検討委会議録(全文) ●なぜ変更するのか理由が不明 (02年10月16日) ●清水市の公共施設全部に「清水」がつく? (02年9月26日) ●ドキュメント2・28 県知事の指示で「静岡市」に決まった 第28回静清合併協議会傍聴メモから (02年2月28日)
すり合わせ作業のなかで、重複する町名や市外局番を検討するために作った審議会。この検討委は清水だけに作られ、静岡市にはない。 会議録は第1回目から第5回目までが公開されている。会議録での発言は角替委員長と、市長、事務局である行政の担当者以外は匿名になっている。 行政の担当者は企画調整課と広域行政課の他に、町名の検討では建築指導課も加わった。
角替弘志・委員長
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